今回は韓国の五大財閥を紹介します!この記事では韓国の財閥を通じて韓国の経済について知ることができるので最後まで見ていってください!
目次
5大財閥とは?
韓国の十大財閥とは、サムスン・現代・Sk・LG・ロッテのこと。五大財閥は韓国のGDPの50%以上を占めます。
韓国の財閥の歴史
現代の韓国の財閥は太平洋戦争、朝鮮戦争後の混乱(韓国は、資源なし・資本なしという状態で世界最貧国となっていた)によって生まれました。
1960年代と1970年代、朴正熙大統領は韓国経済を近代化し輸出を促進するために財閥の成長を奨励しました。これは世界で戦える企業を韓国で作ろうとしたためです。政府は財閥に融資や税制上の優遇措置を行い、財閥は政府の保護と引き換えに、韓国の経済開発に貢献しました。
1960年代後半、大統領の政策は成功し韓国は「漢江の奇跡」という驚異的な経済成長を成し遂げました。そんな中、サムスン・現代・Sk・LGなどの財閥が世界的な多国籍企業へと成長し韓国経済を独占するようになりました。
韓国経済を牛耳るようになったり、巨大な権力を持つようになった財閥は、しだいに世間からの批判の対象になるようになりました。
5大財閥のそれぞれの特徴
サムスン
サムスン・グループは、アジア最大の財閥です。中核の事業はテクノロジー企業で、携帯・家電・電子部品などを生産しています。サムスンは電子製品メーカーの中では世界最大の会社です。サムスンは、様々な事業を行っており60以上の企業がサムスン・グループ内にはあります。規模がとにかく大きいです。
現代
現代・グループはかつて韓国最大だった財閥。韓国経済危機や創業者がなくなったことによる争いで四つに分裂してしまい財閥としては弱体化してしまった。現在は、自動車事業の現代自動車・造船などの現代重工業などが有名です。現代自動車は2022年販売台数が世界三位になるなど大きな成長を遂げています。
SK
Sk・グループは韓国第三位の財閥で石油化学、半導体、通信、建設などが主な事業です。SKは日本統治時代の「鮮京織物株式会社」をルーツに持ち、またSKとはこの鮮京(Sonkyun)のことです。石油が中心のため、電気自動車の普及により経営が悪化することも懸念されています。
LG
LGグループは、韓国で4番目に大きな財閥で電子機器・化学などの事業が中心です。LGの名前の由来はかつてLGが「ラッキー金星グループ(luckyとgoldstar)と呼ばれていたからです。LGエレクトロニクスが中核企業で化粧品などの分野にも参入しています。
LOTTE
ロッテグループは、韓国で五番目に大きな財閥です。ロッテは、小売り・サービス業が強い財閥で、百貨店業界では世界五位・製菓業界ではアジア一位・ホテル業界ではアジア三位の規模を誇ります。日本でもLOTTEのお菓子をよく見ますよね。ソウルにはロッテワールド(ロッテの遊園地)やロッテワールドタワーなどの娯楽施設が立っています。
韓国五大財閥の特徴わかりましたか?それぞれ特徴があって面白いです。
韓国の財閥による問題点
韓国の財閥は韓国の経済成長をもたらしたものの、現代では社会問題にもつながっています。
富の集中
韓国のGDPの半分は先程紹介した五大財閥に集中しています。しかし財閥が生む雇用は韓国の人口の10パーセント未満となっています。つまり、単純に考えて韓国の富の半分が10パーセント未満に集中していることになります。韓国の経済の不平等さは財閥が大きくかかわっています。
受験戦争
韓国では、就職で財閥に入らなければならないといった風習があります。その理由として財閥と中小企業では大きな給与の差があることやソウルの不動産価格の平均が12億ウォン(1憶二千万円)もあるからです。そのため韓国では、財閥に入るために毎年、ソウル大を中心に過酷な受験戦争が繰り広げられているのです。
まとめ
韓国の財閥は戦後の韓国の経済成長に大きく貢献しましたが、現代では政治的にも大きな権力を持つようになったり、経済を独占するようになるなど歪みも生まれている気がします。これからの韓国は注目です。
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