オーストリア＝ハンガリー帝国ってどんな国？歴史・経済・民族を紹介します！

今日はオーストリア＝ハンガリー帝国について紹介します。オーストリア＝ハンガリー帝国はオーストリア帝国とハンガリー王国が独自の議会と政府を持つとてもユニークな帝国でした。面白い国なのでぜひ最後まで見ていってください！

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オーストリア＝ハンガリー帝国の基礎情報

オーストリア＝ハンガリー帝国は、19世紀後半から20世紀初頭にかけて中央ヨーロッパに存在した多民族国家です。ハプスブルク家による最後の帝国でありオーストリア帝国とハンガリー王国が独自な政府を持つことから二重帝国とも呼ばれています。1910年の人口は5139万人で首都はウィーンとブダペストです。

オーストリア＝ハンガリー帝国の歴史

オーストリア＝ハンガリー帝国の成立まで

13世紀、ルドルフ1世の即位によりハプスブルク家が神聖ローマ帝国皇帝に即位する

18世紀、オーストリア帝国はオスマン帝国との戦いに勝利し、バルカン半島への影響力を拡大する

19世紀に入ると、帝国に暮らす様々な民族間で民族意識の高まりが起こり、独立運動が活発化する

→特にハンガリー人は、独自の議会や政府を持つことを要求し、激しい自治運動を行う

1848年、フランス革命の影響でヨーロッパ各地で革命運動が起こる中、オーストリア帝国でも革命が勃発する

→保守派の宰相メッテルニヒが失脚する

ハンガリーでは独立戦争が勃発したが、ロシアの介入もあって鎮圧される

1866年、プロイセンとドイツのあり方について戦争になり敗北する（普墺戦争）

革命鎮圧後、皇帝フランツ・ヨーゼフ1世はハンガリーの要求を部分的に認め、1867年にアウスグライヒ（妥協）を締結。

→オーストリア帝国とハンガリー王国が同君連合を形成し、オーストリア＝ハンガリー二重帝国が成立

第一次世界大戦と滅亡

国内の様々な民族は、自らの文化や言語、政治的権利の尊重を求め、帝国政府との間で緊張関係が続いた

1914年、ボスニアのサラエボでフランツヨーゼフ1世がセルビアの民族主義者に殺害されるサラエボ事件が起こる

サラエボ事件をきっかけに第一次世界大戦が勃発、ドイツとともに同盟国として協商国と戦う

第一次世界大戦中、列強最弱のオーストリア帝国軍は活躍できず追い詰められていく

1918年、第一次世界大戦で敗北したオーストリア＝ハンガリー帝国は民族自決のもと解体される

→オーストリア、ハンガリー、チェコ、スロベニア、クロアチアなどの独立国家が誕生する

オーストリア＝ハンガリー帝国の経済

オーストリア＝ハンガリー帝国では長い間農業がおこなわれていましたがイギリスで起こった産業革命の少し後くらいから工業化も始まりました。ウィーンやブダペストでは銀行や証券取引所なども設立されました。ハンガリーはアメリカに次ぐ世界第二位の小麦輸出国となったものの今のポーランド南東部のガリツィア地方では食料がいきわたらず餓死者がたくさんいました。

オーストリア=ハンガリー帝国の代表的な民族

ドイツ人

最も多かったのはドイツ人で、人口の約24％を占めていました。ドイツ人は帝国全体に広がっていましたが、ボヘミア、モラヴィア、オーストリアなどの特定の地域に集中していました。オーストリア=ハンガリー帝国のドイツ人は、政治、経済、文化において重要な役割を果たしました。帝国の政治で支配的な役割を果たし、首相や閣僚などの多くの高官を輩出しました。また、経済においても重要な役割を果たし、銀行、企業、工場を所有していました。

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ハンガリー人

ハンガリー人は、この帝国の人口の約15％を占める、主要な民族グループの一つでした。ハンガリー人は、主にハンガリー王国の領土に住んでいました。現在のハンガリーだけでなく、ルーマニア、セルビア、クロアチア、スロバキアの一部にも住んでいました。ハンガリー人は、独自の歴史と文化を持つ豊かな伝統を持つ人々でした。彼らの言語はマジャール語で、ウラル語族に属します。ハンガリー人は、独自の音楽、文学を持っていました。

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チェコ人

オーストリアハンガリー帝国（1867-1918年）において、チェコ人は 13% を占める第三の主要民族でした。ェコ人は、オーストリア帝国側の一部として統治されていました。19世紀後半、チェコ民族主義運動が盛んになりました。チェコ人は、言語、教育、文化における自決権を要求しました。また、政治的自治や独立を求める声も高まっていました。