メキシコの麻薬カルテル、怖いですよね。でもドラマになっていたり映画になっていたり耳にする機会は多いのではないでしょうか。私はとても気になりました。メキシコの麻薬カルテルについて。そこで今日はメキシコで特に強い5つの麻薬カルテルを紹介します。ぜひ最後まで見ていってください!
目次
麻薬カルテルとは?
メキシコの麻薬カルテルとは、麻薬の密売やその他の違法行為を行う犯罪組織です。その歴史は20世紀初頭に遡り、当初は小規模な密輸組織でしたが、徐々に勢力を拡大していきました。特に1980年代以降、コロンビアの麻薬カルテル(メデジンカルテル)が弱体化するにつれて、メキシコのカルテルはアメリカへの麻薬供給の中心的な役割を担うようになりました。
1、シナロアカルテル
シナロアカルテルは、メキシコ最大の麻薬密売組織の一つで、その名は組織が拠点とするシナロア州に由来します。1980年代後半に設立され、ホアキン・グスマン(エル・チャポ)をはじめとする麻薬密売人によって率いられてきました。エル・チャポは、その大規模な麻薬密輸活動と、二度の脱獄で世界的に悪名高い人物です。シナロアカルテルは、コカイン、ヘロイン、メタンフェタミン、マリファナといった様々な麻薬を、主にアメリカ合衆国へ密輸しています。
2、ガルフカルテル(湾岸カルテル)
ガルフ・カルテルは、メキシコ東海岸を拠点とする麻薬カルテルであり、同国で最も古い犯罪組織の一つとして知られています。その起源は、1930年代のアメリカ禁酒法時代にまで遡り、フアン・ネポムセーノ・ゲーラによって酒の密輸組織として設立されました。その後、麻薬取引に手を広げ巨大な犯罪帝国を築き上げました。近年は他のカルテルとの抗争や内部の分裂により、勢力が低下しています。特に、ロス・セタスと呼ばれる元々はガルフ・カルテルの傭兵部隊だった組織との激しい抗争は、メキシコ国内の治安を大きく悪化させガルフカルテルの力も少々弱めてしまいました。
3、ハリスコ新生代カルテル
ハリスコ新世代カルテル(CJNG)は、メキシコで最も勢力のある麻薬カルテルの1つです。その名前の通り、ハリスコ州を拠点としています。CJNGは、ネメシオ・オセゲラ・セルバンテス(エル・メンチョ)という人物によって設立されました。エル・メンチョは、かつてシナロア・カルテルに所属していましたが、組織内で力をつけ、独立してCJNGを立ち上げました。この組織は、極めて暴力的なことで知られており、敵対組織だけでなく、一般市民をも巻き込む抗争を繰り広げています。
4、ロス・セタス
ロス・セタスは、メキシコで活動していた犯罪組織です。元々はメキシコ軍の特殊部隊出身者によって構成された武装集団で、当初はガルフ・カルテルの用心棒として活動していました。しかし、後にガルフ・カルテルから独立し、独自の犯罪組織として勢力を拡大しました。ロス・セタスの特徴は、その軍隊式の組織構造と高度な戦闘能力にあります。元軍人によって構成されているため、高度な武器の扱いに長けており、残虐な行為も厭わないことで知られていました。誘拐、強盗、麻薬密売、恐喝など、あらゆる犯罪行為に関与し、メキシコ国内で大きな影響力を持っていました。最盛期にはメキシコ国内の広範囲に勢力を拡大し、特にメキシコ湾岸地域やアメリカとの国境地帯で大きな影響力を持っていました。しかし、2010年代に入ると、メキシコ政府の取り締まり強化や、内部抗争、他の犯罪組織との抗争などによって勢力は衰退しました。多くの幹部が逮捕または殺害され、組織としての統制力も低下しました。現在は、以前ほどの勢力は持っていないとされています。
クリスマスイブに書く記事じゃなかったな、、、