核兵器に関する条約まとめ

今日は私の定期試験範囲である核兵器についてまとめようと思います。ぜひ最後まで見ていってください。

目次

1、核不拡散条約(NPT)

核不拡散条約(NPT:Nuclear Non-Proliferation Treaty)は、核兵器の拡散を防止し、原子力の平和利用を促進することを目的とした国際条約です。1970年に発効し、現在ではほとんどの国が加盟する普遍的な条約となっています。NPTは、核兵器を持つ国と持たない国の間で明確な役割分担を定めており、国際的な核軍縮と核不拡散の基盤を形成しています。核兵器国と非核兵器国の間の対立や、インド、パキスタン、イスラエルなどNPT未加盟の核保有国の存在が問題となっています。

2、包括的核実験禁止条約(CTBT)

包括的核実験禁止条約(Comprehensive Nuclear-Test-Ban Treaty: CTBT)は、地球上のすべての核爆発実験を禁止する国際条約です。1996年に国連総会で採択され、署名と批准が進められていますが、2025年時点で未発効の状態が続いています。この条約の目的は、核兵器の開発と性能向上を抑制し、核軍縮と核不拡散を促進することにあります。CTBTが画期的なのは、その包括性にあります。条約は、地下、水中、大気中、宇宙空間など、あらゆる環境での核爆発実験を禁止しています。

3、核兵器禁止条約(TPMW)

核兵器禁止条約(Treaty on the Prohibition of Nuclear Weapons, TPNW)は、核兵器の開発、実験、生産、保有、使用、および威嚇を全面的に禁止する国際条約です。2017年7月7日に国連で採択され、2021年1月22日に発効しました。この条約は、核兵器の非人道性に焦点を当て、核兵器の完全廃絶を目指す画期的な国際的な枠組みです。日本はアメリカの核の傘に入っていることからこの条約に参加していません。

4、部分的核実験禁止条約(PTBT)

部分的核実験禁止条約(Partial Test Ban Treaty, PTBT)は、1963年8月5日にアメリカ、ソ連(現ロシア)、イギリスの3か国によって署名され、同年10月10日に発効した国際条約です。正式名称は「大気圏内、宇宙空間及び水中における核兵器実験を禁止する条約」で、地下を除く大気圏内、宇宙空間、水中での核実験を禁止することを目的としています。この条約は、冷戦期の核軍縮に向けた重要な一歩として位置づけられています。

5、戦略兵器削減条約(START)

戦略兵器削減条約(Strategic Arms Reduction Treaty, START)は、アメリカ合衆国と旧ソビエト連邦(後にロシア連邦が継承)の間で締結された、核兵器の削減を目的とした一連の軍縮条約です。冷戦期の核軍拡競争を抑制し、戦略核兵器の数を削減することで、国際的な安全保障を強化することを目指しています。

こんなに条約が多いのになくならないのは、それほど核兵器の影響力が絶大だってことだよね。

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