今日はソ連がなくなった今でも社会主義を続けている国を紹介します。社会主義国はどこも個性的で面白いのでぜひ最後まで見ていってください!
参考→https://worldpopulationreview.com/country-rankings/communist-countries
目次
1、中華人民共和国
中華人民共和国は、現在世界最大の社会主義国家として知られています。中華人民共和国は国共内戦に処理した毛沢東率いる中国共産党が1949年に建国しました。様々な負の歴史もありながら改革開放後に急速な経済成長を遂げました。
その歴史は、激動と変革に満ちており、特に毛沢東と鄧小平という二人の指導者の思想と政策によって大きく形作られてきました。毛沢東は、中国共産党を率いて国民党を打ち破り、中華人民共和国を建国しました。彼は、マルクス・レーニンの思想を中国の実情に合わせて応用し、農民を中心とした革命を成功させました。その後、大躍進や文化大革命といった大規模な運動を展開し、中国社会を大きく変革しようとしましたが大失敗、数百万人が死にました。その後権力が落ちた毛沢東は文化大革命を始め、その中で紅衛兵によって歴史遺産が破壊されたり多くの人が処刑されました。鄧小平は、文化大革命後の混乱期に権力を握り改革開放政策を打ち出しました。この政策は、計画経済から市場経済への移行、对外開放、そして経済成長の優先を掲げ中国経済を飛躍的に発展させました。鄧小平は、「黒い猫でも白い猫でも鼠を捕るのが良い猫だ」という言葉を残し、実用主義的な政策を推進しました。その後の中国は大きな経済成長を遂げ現在はアメリカに次いで世界で二番目に大きな経済規模を持つ国となりました。しかし経済成長の一方で経済格差はひどく社会主義という言葉が皮肉に感じるほどです。
2、朝鮮民主主義人民共和国
朝鮮民主主義人民共和国、通称北朝鮮は、朝鮮半島北部に位置する社会主義国家です。第二次世界大戦後の朝鮮半島の分割統治を経て、1948年に金日成氏を指導者として建国されました。
北朝鮮は独自の「主体思想」を国是として掲げました。主体思想とは、すべて自分の国でなんとかしよう的な考え方です。北朝鮮は金日成、金正日、金正恩と3代にわたって金家が政治を行ってきました。北朝鮮はソ連の崩壊後、苦難の行軍と呼ばれる経済危機、大規模な飢饉に見舞われました。現在も電力不足や食糧不足の問題は続いています。北朝鮮はミサイル開発、ミサイル実験を繰り返し行っており国際社会から非難を食らっています。首都平壌はまるで街づくりゲームのような建築物が数多くあり社会主義国であることを実感させられます。これからどうなっていくのか注目の国です。
3、ベトナム社会主義共和国
ベトナムは中国の南、インドシナ半島にある社会主義国です。ベトナムはインドシナ独立戦争、ベトナム戦争を経て建国されました。現在ベトナムは東南アジアの中でも特に急速な経済成長を遂げています。個人的にめっちゃ好きな国です。
ベトナムは第二次世界大戦前後、フランスの植民地でした。しかし第二次世界大戦後ホーチミンが独立運動をはじめインドシナ独立戦争が勃発。1954年にベトナムは勝利しましたが南北で分断(南は南ベトナム共和国)されてしまいました。1955年、社会主義の拡大を恐れたアメリカがベトナム戦争を始めました。アメリカは森林に潜むゲリラ兵に苦戦し泥沼化。村ごと焼き払う爆撃や枯葉剤を使った爆撃など非人道的な攻撃を北ベトナムに続けました。しかし最終的にはソ連の援助もあった北ベトナムが勝利しました。近年のベトナムは市場経済の導入によって急激な経済成長を遂げています。ベトナム料理は東南アジアならではのエスニックなテイストとなじみのある海鮮や鶏肉の出汁を味わえる最高の料理です。観光地としても人気の国です!
4、ラオス人民共和国
ラオス人民民主共和国は、東南アジアの内陸部に位置する社会主義国家です。ラオスもベトナムと同時期に独立しました。
メコン川が国土を南北に貫き、豊かな自然と多様な民族が共存する魅力的な国です。ラオスは19世紀後半にベトナムとともにフランスの植民地となり、第二次世界大戦後はベトナム戦争に巻き込まれアメリカに爆撃されるなど混乱しました。1975年に革命を起こしたパテート・ラオが勝利し、ラオス人民民主共和国が成立。社会主義体制に移行し、計画経済が導入されました。現在ラオスは東南アジアで最も貧しい国となっていますが市場経済の導入により徐々に経済は発展しています。しかし、ラオスはアメリカがベトナム戦争時、捨てた不発弾(によって経済成長が妨げられているそうです。ラオスは素朴な魅力のある素敵な国なので行ってみたいです。
5、キューバ共和国
キューバ共和国は、カリブ海に浮かぶ島国であり、1959年のキューバ革命によってフィデル・カストロ率いる共産主義政権が親米のバティスタ政権に代わって樹立された国家です。
キューバ革命は、冷戦下の国際政治に大きな影響を与えました。アメリカは、共産主義の勢力拡大を恐れてキューバを敵視し、経済封鎖やピッグス湾侵攻など様々な圧力を加えました。これに対し、キューバはソ連と同盟関係を結び、核ミサイルを配備するなど、アメリカとの対立を深めました。これが有名なキューバ危機であり世界は核戦争一歩手前となったのです。ソ連の崩壊後、キューバは経済的に大きな打撃を受けました。ソ連からの援助が途絶え、経済封鎖も続いたため、国民生活は厳しさを増しました。キューバ政府は、観光業の振興や外国からの投資誘致など、経済改革を進めていますが、依然として多くの課題を抱えています。
まとめ
世界の社会主義国どうでしたか?もう北朝鮮以外の代替の国が市場経済を導入していて資本主義経済となっていることがわかります。国としても魅力的な国が多かったですね。僕はラオスとベトナムに行ってみたいです。このブログでは世界の国や都市を中学生が紹介するのでぜひ他の記事も見てみてください!
社会主義(笑)