中国ってどんな国?歴史・経済・社会問題・観光スポットを紹介します!

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今日は世界二位の経済大国、中華人民共和国について紹介します。長い長い歴史から経済、エリア別の観光スポットなどをわかりやすく紹介します!

目次

中国の基礎情報

首都北京
人口14億人
通貨人民元
言語中国語
政治社会主義
国家元首習近平国家主席
去年、インドに人口を抜かされ中国は世界2位の人口になりました。

中国の歴史

古代中国 (紀元前2070年 – 紀元前221年)

中国では長江や黄河などの川の近くで文明が生まれました。中国の最初の王朝として知られるのは夏、商、周などで、この時期には青銅器文化が栄えました。周王朝が崩壊し、春秋戦国時代が始まりました。

秦朝 (紀元前221年 – 紀元前206年)

秦朝は、始皇帝が中国を統一して生まれた王朝。万里の長城や兵馬俑などの建造物で知られています。また、秦は文字や法律を統一し国をまとめようと頑張りました。しかしさまざまな要因により秦はあまり長くは続きませんでした。

漢朝 (紀元前206年 – 220年)

漢朝は2つの時期に分けられ、前漢と後漢があります。前漢時代には科挙制度が導入されました。途中、新という王朝もできましたが長くは続かず後漢が生まれました。

三国時代 (220年 – 280年)

中国は三国に分裂し、魏、蜀、呉と呼ばれる三つの王国が争いました。この時代は、小説『三国志』で知られています。知ってる人も多い時代ですよね。

隋朝 (581年 – 618年) と唐朝 (618年 – 907年)

隋朝と唐朝は繁栄の時代で、経済や文化が発展しました。唐朝は中国の黄金時代と呼ばれ、詩人杜甫や李白など多くの文学者が活躍しました。また唐の皇帝である李世民が書いた「貞観政要」は上手に部下を使う方法や上に立つものの心構えが書かれ、後世の時代も読みつがれる本になりました。あの徳川家康も貞観政要を読んでいたそうです。僕も好きな本です!

宋朝 (960年 – 1279年)

北宋と南宋に分かれ、北方は遼や金に、南方は南宋に統治されました。南宋は紅梅の花や水墨画の発展など、文化的な繁栄を迎えました。日本の平氏も現在の神戸で宋と貿易をしていましたよね。

元朝 (1271年 – 1368年)

13世紀ごろ、チンギスハーン率いるモンゴル帝国がユーラシア大陸のとても広い範囲を支配しました。しかしチンギスハーンの死後、モンゴル帝国の中心は中国に変わっていきました。チンギスハーンの孫であるフビライハーンは中国を元として元として治めました。

明朝 (1368年 – 1644年)

元朝を打倒した明朝は、宋以来の漢民族による国です。永楽帝が皇帝につくと北京に世界最大の宮殿、紫禁城が作られました。また鄭和によって中国に大航海時代が訪れました。明の時代は大きく経済が発展したそうです。

↓ここから僕の好きな時代なので詳しく書きます!

清朝 (1644年 – 1912年)

清朝は、1644年に明朝を滅ぼして建国されました。初代皇帝の順治帝は、漢民族の文化を尊重する政策をとり、明朝の遺臣の多くを登用しました。

康熙帝の治世(1661年~1722年)には、三藩の乱を平定して中国を統一し、康熙帝の13回にわたる南巡によって、中央集権制が強化されました。

乾隆帝の治世(1736年~1796年)には、清朝の全盛期を迎え、国力は最盛期に達しました。しかし、乾隆帝の晩年になると、政治が腐敗し、国力が衰退し始めました。

嘉慶帝の治世(1796年~1820年)から咸豊帝の治世(1850年~1861年)にかけて、白蓮教の乱や太平天国の乱などの内乱が相次ぎました。

イギリスと貿易で揉めアヘン戦争が起きました。この頃多くの中国人がヤク中になってしまいました。イギリスに負け香港がイギリスの植民地となってしまいました。

同治帝の治世(1861年~1875年)には、西洋の技術や制度を取り入れようとする動き(洋務運動)が起こりました。しかし、改革は不十分で、清朝の衰退は止まりませんでした。

光緒帝の治世(1875年~1908年)には、戊戌の変法や義和団の乱などの政治的動乱が起こりました。

1894年から翌1895年にかけて清と日本との間で日清戦争が起きました。しかし近代化に成功していた日本に敗れてしまいました。

1908年からはラストエンペラーで知られる宣統帝(愛新覚羅溥儀)が2歳で皇帝になりました。

中華民国 (1912年 – 1949年)

中華民国は辛亥革命によって生まれました。辛亥革命は、孫文が率いる中国同盟会が中心となって起こした革命で、1911年10月に武昌で勃発しました。革命は全国に広がり、清朝は1912年2月に滅亡しました。

辛亥革命で中華民国が成立しましたが、その後は袁世凱らによって軍閥政治が続き、国政は混乱しました。1921年には中国共産党が成立し、共産主義革命を目指して活動を始めました。

1925年、孫文が死去すると、中国国民党は蒋介石を総裁に擁立しました。蒋介石は、共産党との合作を模索しましたが、1927年に共産党を武力で排除し、北伐を開始しました。

北伐によって国民党は中国大陸の大部分を統一しましたが、共産党は内陸部に根を下ろして抵抗を続けました。1937年には、日本軍の侵略によって日中戦争が勃発し、中華民国は大きな被害を受けました。

第二次世界大戦中、日本は満州国という国を中国東北部につくりました。満州国は日本の傀儡国家で、ラストエンペラーの愛新覚羅溥儀が満州国の皇帝となりました。

中華人民共和国(1949年 – 現在)

中華人民共和国の建国後、毛沢東は、社会主義建設を進めました。1953年には、五カ年計画がスタートし、工業化と農業集団化が進みました。

1958年に、大躍進政策が実施されましたが、ゴミみたいな鉄を作ったり山を伐採したため大規模な飢饉を引き起こし、多くの人が死にました。

1966年には、文化大革命が勃発しました。文化大革命は、大躍進政策に失敗し権威を落としていた毛沢東の権力基盤を固めるための政治運動です。毛沢東は、若者を紅衛兵として洗脳し数々の文化遺産や政治に反対する人を破壊しました。

1976年に毛沢東が死去すると、鄧小平が実権を握り、改革開放政策を開始しました。改革開放政策は、経済の自由化と市場経済化を進め、中国経済の急成長をもたらしました。

1989年に、民主化を求める学生が運動を起こしました。しかし武力で鎮圧されてしまいました。この出来事は天安門事件として知られています。ちなみに天安門事件は現在中国では隠蔽?に近いようなことが行われており忘れられかけています。

1997年に鄧小平が死去すると、江沢民が第3代国家主席に就任しました。江沢民は、鄧小平の改革路線を継承し、中国経済のさらなる発展を図りました。

1997年、香港・マカオが中国に変換されました。香港は一国二制度として民主主義を認められました。しかし現在香港の一国二制度は怪しい状況、、、

2001年には、中国がWTO(世界貿易機関)に加盟し、国際社会での地位を高めました。

2008年に北京でオリンピックが開催されました。中国はオリンピックを通じて世界に存在感を示しました。

2002年に胡錦濤が第5代国家主席に就任しました。胡錦濤は中国の経済成長を確固たるものにしました。しかし昨年胡錦濤は

2013年、習近平が国家主席になりました。習近平は、中国の近代化と強国化を目指して、一帯一路構想や軍事力増強などの政策を現在も進めています。

2022年、北京で冬季オリンピックが開催され、中国は再び世界に存在感を示しました。

中国の歴史長すぎですね。

中国の経済

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中国経済の概要

現在、中国のGDPはアメリカに次いで世界2位。鄧小平が行った改革開放によって中国市場が開かれると多くの国が工場を中国に置きました。このことから中国は世界の工場と呼ばれました。しかし現在は中国の人件費が上がったことから多くの工場は東南アジアやインドに移されました。そして現在の中国は世界の市場と言われるようになりました。

中国の産業

主な産業は、、、。いやすべての産業を中国ではやっています。最近では深圳を中心に電子機器産業が盛んです。世界最大の港も中国の上海港となっており中国のヤバさがわかります。中国最大の経済都市は上海でその経済を象徴するかのようなタワーがニョキニョキ生えています。

中国経済のこれから

個人的にはこれからの中国経済は危ないと思っています。まず、この前不動産バブルが崩壊しました。中国不動産大手の恒大集団が借金を返せなくなったニュースを見た人は多いんじゃないでしょうか。また中国は一人っ子政策や経済発展による少子高齢化、人口減少が起きています。このことから人口ボーナスという点において弱くなってしまうんじゃないかと思います。

中国の社会問題

少子高齢化

中国の人口が減少、2023年にはインドが世界首位:国連予測 ...

画像引用 ジェトロ

中国の高齢化は、結構深刻なんです。中国は、世界でも特に高齢化が進んでいる国の一つで、2023年、中国の65歳以上の人口は、1億2600万人に達し人口全体の15%を占めていると予測されています。原因としては一人っ子政策、経済発展により子供を何人も産まなくなったことが理由です。少子高齢化によって人口が減ると労働力が少なくなるのでこれから中国は大変です。

ウイグルの人権問題

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↑ウイグル地区最大の都市、烏魯木斉(ウルムチ)市

ウイグル問題とは、中国の新疆ウイグル自治区に多くいるウイグル族などの少数民族に対する中国共産党による弾圧のことです。ウイグル族は、中国西部の新疆ウイグル自治区に多く居住するテュルク系の民族で、ウイグル族は、独自の言語や文化を有しており、中国政府による統治に不満を抱く人々も少なくありません。中国共産党は、ウイグル族の分離独立運動を抑えるために、新疆ウイグル自治区において、強制収容所の設置や、ウイグル族に対する監視・弾圧を強化しています。噂ではウイグル族に不妊手術や強制移住をさせたりなどのジェノサイド的な面もあるのではと言われています。

寝そべり族

情報機関が異例の口出し、閉塞感つのる中国経済(ニューズウィーク日本版) - Yahoo!ニュース

画像引用 yahoo news

寝そべり族とは近年の若者に多く見られる競争社会を忌避し、住宅購入などの高額消費、結婚・出産を諦めるライフスタイルのこと。どうしてこのような人たちが生まれたのかというと、激しい競争、高すぎる住宅価格にうんざりした空なんだそう。

中国は生まれた時から競争に晒されます。中国一の大学である清華大や北京大の倍率は6000倍。就職活動も厳しく若者の失業率は15%もあります。中国の経済発展の裏にはこのような苦しむ若者もいるんです。

中国の観光スポット

中国には長い歴史と驚異的な経済発展によって生まれた観光スポットがたくさんあります!

北京

北京は中国の首都であり古都でもある街。歴史的な建物が多い。上海に次いで2番目の人口と経済規模を誇る

・紫禁城

日中の街の空撮

紫禁城は明の時代に建てられて世界最大の宮殿。北京市の中央部にあり、歴史ある建物だけでなく貴重な芸術品や庭園なども楽しめます。僕はラストエンペラーが大好きなので人生で絶対に訪れたいスポットです!ガチかっこいい!

・天安門広場

昼間、公園を歩く人々

天安門広場は世界一広い広場で、長い間紫禁城の入り口だった天安門の前に建てられています。天安門から毛沢東が建国演説をしたり、悲惨な天安門事件の舞台になったり、軍事パレードがしょっちゅう行われていたりと中華人民共和国の激動の歴史を感じることができます。ちなみに中国政府は共産党に批判的なデモ活動が再発しない対策を行っているそうです。

・万里の長城

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万里の長城は秦の時代にモンゴルなどの異民族が攻めてくるのを防ぐために作られた(ほとんどは明の時代に修復されたもの)世界最長の壁で長さは、なんと6,259kmもあるそうです。昔の人の努力がわかります。ちなみに万里の長城は壁としてだけでなくシルクロードの道にもなったのだとか。とにかくすごいですね。

天壇公園

昼間の青空に青と白のコンクリートの建物

天壇は明朝の永楽18年(西暦1420年)に建てられ、紫禁城とともに北京のシンボルとされています。天壇は、点を祭る祭壇でユニークな建物であることからユネスコの世界遺産に登録されました。

上海

上海は国際都市として清の後期から栄えた街。現在は中国で一番大きな経済規模、人口を誇る街となっている。上海に住む外国人は多く、日本人も多い。

・浦東(プードン)

都市の建物の航空写真

浦東には中国の経済発展を象徴するかのような超高層ビルが立ち並びます。有名なのは世界2位の高さを誇る「海タワー」や栓抜きのような「上海ワールドタワー」、注射器のような「ジンマオタワー」です。また上の写真には写っていませんが、上海のシンボルである「東方明珠電視塔」も結構かっこいいですよ!

・外灘(ワイタン)

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外灘は黄浦河を挟んで浦東の対岸にあるエリア。外灘には浦東の近未来的な風景とは逆にレトロな街並みが広がっています。上海にはイギリスの会社や金融機関が置かれました。そのため洋風のまちが作られました。その街並みが今も残るのがこの外灘エリアなのです。外灘では上海の国際都市として発展してきた歴史が感じることができます!

・南京東路

昼間の通りの人々

南京東路は、上海一の繁華街。人民広場から外灘まで続くほとんど全ての地点が歩行者天国になっており、上海らしいお土産やグルメなお店を探すのにぴったりな場所です!

・豫園(Yùyuán)

豫園は上海旧市街の北東に位置し、上海の伝統文化を代表する江南伝統的庭園(蘇州などの江蘇省の庭園?らしい)です。豫園は、400年以上前の明代に造られたそうです。古き良き中国を感じることができそうですね。

・田子坊( tián zǐ fāng)

田子坊は、上海の新黄浦区にあるおしゃれなアート・グルメ・ショッピングエリアです。元々、田子坊は昔ながらの住宅が立ち並ぶ住居エリアでしたが、アーティストのスタジオ、おしゃれなカフェやレストランなどが入るようになり、上海の若者や観光客に人気のスポットになりました。

・新天地(Xīntiāndì)

テーブルの横を歩く男

新天地は、石庫門建築旧市街(イギリス租界)を改築してできた街です。中国と西洋の雰囲気が漂う新天地には、ショッピングモールや世界的なブランド店が多くあるそうです。ショッピングが好きな方はぜひ訪れてみてください!

・上海ディズニーランド

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上海ディズニーランドは、上海市浦東新区に2016年6月16日に開業したディズニーランドです。上海ディズニーランド全体の敷地は約390ヘクタールあり、東京ディズニーリゾートの約2倍の広さでアジア最大、フロリダに次ぐ大きさなんだそうです。中国の夢の国、行ってみてください。

広州

広州市は中国第三の都市で広東省や中国南部の中心的な都市。深圳市や東莞市、仏山市などの大都市とも隣接しており「大湾区」という経済圏を形成している。大湾区の人口は7000万人もいる。

・広州塔

川の隣の街にそびえる非常に高い塔

広州のランドマーク的存在である広州塔は、2010年に珠江南岸にオープンした超高層タワー。その高さはなんと600mで、中国国内では上海タワーに次ぐ2番目に高いビルです。タワーの中にはショッピングセンターからレストラン、展望デッキ、庭園までさまざまな施設が集結しており、見どころがたくさんあります!夜になると中国らしい派手なライトアップが行われ中国経済の発展を実感できます

・広州の夜景

広州の夜景は、マジで綺麗です。日本とかアメリカの夜景とは違う派手な感じがたまりません。さすが中国三大都市って感じですね!

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中国の景勝地

・九寨溝

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九寨溝は、四川省と甘粛省との境界の奥地にある、透き通った水が流れる美しい峡谷です。九寨溝は世界自然遺産にもなっています。九寨溝を生み出した岷山山脈は2億5000年前に海底が隆起してできたカルスト台地で、4500メートル級の山々が連なっているそうです。富士山より高い、、、。中国って綺麗のスケールが違いますよね!

・黄山

岩
階段の上の赤いフード付きジャケットを着た人

この水墨画のような場所は黄山という場所。黄山(こうざん)は、中国・安徽省黄山市にある山岳景勝地。伝説の仙境(仙人が住む世界)を彷彿とさせる景観から、昔から「黄山を見ずして、山を見たというなかれ」と言われ、数多くの文人が訪れたそうです。綺麗すぎる、、、

・ラルンガルゴンパ

ラルンガル僧院 - Wikipedia
画像引用 wikipedia https://commons.wikimedia.org/wiki/File:Larung_Gar_Five_Sciences_Buddhist_Academy_2014_(14660043083).jpg

ラルンガルゴンパはチベットにあるチベット仏教の聖地。ラルンガルゴンパとはラルンガル僧院という意味。真っ赤な4万の修行小屋が立ち並ぶ景色は圧巻です!最初に知った時は目を疑いました。しかし中国政府の少数民族弾圧によって取り壊された建物もありいつまで見られるかがわからない。悲しい。

中国の観光地どうでしたか?キラキラした大都会、美しい風景。中国嫌いな方も多いそうですが、この風景を見たら中国の良さがわかりませんか?

まとめ

中国はとにかくすごい国です。文化大革命から高さ600メートルの超高層ビルを建てるようになったし、めちゃくちゃ美味いご飯も作るし、スケールが半端ない風景もあるし、本当にすごいと思います。政治の思想は違っても国民とは仲良くできるはずですし美しい風景は美しい風景として変わりません!この国は訪れたら人生が変わるかもしれません。人生で一回くらいは行ってみてはいかがでしょうか。

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