今日は台湾の行政区分について紹介します。台湾は直轄市と県という行政区分があります。台湾の地理がわかるのでぜひ最後まで見ていってください!
目次
台北市(Táiběi)
台北は、人口276万人の台湾の首都であり、歴史と現代が融合する活気あふれる都市です。古都としての面影を残す一方で、高層ビルが立ち並び、最新のトレンドを発信する国際都市としても知られています。台北の産業は多岐にわたっており、電子機器製造や繊維産業が盛んです。近年では、IT産業も発展しており、スタートアップ企業も数多く誕生しています。観光地としては、故宮博物院が世界的に有名です。中国の歴代王朝が収集した数々の宝物が展示されており、その規模と質の高さには圧倒されます。また、台北101は、台北のシンボル的な存在で、展望台からは市街を一望できます。そのほか、龍山寺や中正紀念堂など、歴史的な建造物も人気があります。
新北市(Xīnběi)
新北市は、台湾北部に位置する直轄市です。かつての台北県が2010年に昇格した都市で、台北市の衛星都市として発展してきました。九份は、日本のアニメーションの舞台にもなり、そのノスタルジックな雰囲気が多くの観光客を魅了しています。新北市は高層マンションの立ち並ぶ台北の衛星都市です。
桃園市(Táoyuán)
桃園市は、台湾北部に位置し、桃園国際空港を擁する国際的な都市です。桃園国際空港は台湾の玄関となっている巨大な空港です。現在は台湾の玄関としてだけでなくアジアのハブ空港としても利用されています。桃園市は台北市の衛星都市としても発展しています。
台中市(Táizhōng)
台中は人口245万人を超える台湾中部における政治、経済、文化の中心地として栄えています。台中は、台湾の製造業の中心地の一つであり、特に精密機器や自転車の製造が盛んです。
台南市(Táinán)
台南は、台湾を代表する歴史都市の一つです。古都としての面影を色濃く残し、赤崁楼や安平古堡といった歴史的建造物、伝統的な街並みなどが魅力となっています。かつてはオランダやスペインの統治下にあった時期もあります。
高雄市(Gāo-xióng)
高雄は台湾南部の経済の中心地であり、港湾都市として発展してきました。かつては小さな漁村でしたが、日本統治時代以降、港湾施設の整備が進み、貿易の中心地として成長しました。第二次世界大戦後もその勢いは衰えず、台湾最大の工業都市へと発展を遂げました。高雄の産業は多岐にわたっており、造船業、石油化学工業、鉄鋼業などが盛んです。また、近年では高科技産業の育成にも力を入れており、半導体製造や電子部品製造などの分野も成長しています。高雄港は、アジアにおける重要な物流拠点として機能しており、世界中の様々な国との貿易が行われています。
新竹県(Xīnzhú)
新竹県は、台湾北西部に位置する県です。近年では、科学技術の発展に伴い、新竹市を中心にハイテク産業が集積し、「台湾のシリコンバレー」と呼ばれるようになりました。半導体製造業をはじめとするIT産業が盛んで、多くの国際的な企業が拠点を構えています。
苗栗県(Miáolì)
苗栗県は、台湾中西部に位置する自然豊かな県です。産業面では、農業が盛んで、特に柑橘類や梨などの果物が有名です。歴史的には、平埔族の土地であったこの地に、18世紀に客家人が入植し、独自の文化を築き上げてきました。客家文化の影響は、現在でもこの県のいたるところで見られ、伝統的な建物や風習が大切に守られています。
彰化県(Zhānghuà)
彰化県は、台湾中部に位置し、古くから台湾の穀倉として知られてきました。肥沃な土地と豊富な水資源に恵まれ、農業が盛んです。彰化平原は、台湾有数の穀倉地帯であり、米をはじめ、様々な農産物が栽培されています。
南投県(Nántóu)
南投県は、台湾本島の中央部に位置し、雄大な山々や美しい湖に囲まれた自然豊かな県です。台湾最高峰の玉山をはじめ、多くの山々が連なります。南投県は台湾で唯一生みに面していない県です。
雲林県(Yúnlín)
雲林県は、台湾本島の中西部に位置する農業県として知られています。肥沃な土地と豊富な水資源に恵まれ、古くから米作を中心とした農業が盛んでした。特に、濁水渓流域は良質な米の産地として有名で、台湾全体の食料生産に大きく貢献しています。
嘉義県(Jiāyì)
嘉義県は、台湾南西部に位置する県で、阿里山山脈の麓に広がる肥沃な土地と、美しい海岸線を持つ自然豊かな地域です。阿里山は良質な木材の産地として知られ、日本統治時代には林業が一大産業として発展しました。阿里山は烏龍茶の産地としても有名です。
屏東県(Píngdōng)
屏東県は、台湾最南部に位置する自然豊かな県です。東に太平洋、西に台湾海峡、南にバシー海峡と三方を海に囲まれ、温暖な気候が特徴です。屏東県の産業は、農業が基幹産業の一つです。マンゴーやパイナップルなどの熱帯果物が育てられています。
宜蘭県(Yílán)
宜蘭県は、台湾本島の北東部に位置する美しい自然と豊かな歴史文化が魅力の県です。蘭陽平原と呼ばれる広大な平野が広がり、東側には太平洋、三方は山々に囲まれた独特の地形が特徴です。
花蓮県(Huālián)
台湾東部に位置する花蓮県は、雄大な自然と豊かな文化が調和する魅力的な地域です。太魯閣国家公園をはじめとする壮大な山岳地帯や、太平洋に面した美しい海岸線など、大自然を感じることができます。個人的に行ってみたい場所です。
台東県(Táidōng)
台東県は、台湾南東部に位置する、自然豊かな県です。太平洋を臨む美しい海岸線や、中央山脈が連なる雄大な山々など、多様な自然景観が魅力です。観光地としては、太麻里金針花畑、三仙台が有名です。
澎湖県(Pénghú)
澎湖県は、台湾本島の西方に位置する美しい島々です。大小合わせて90以上の島々からなり、その独特の景観は、多くの観光客を魅了しています。澎湖の観光地は、多岐にわたります。玄武岩の柱状節理が特徴的な桶盤嶼、美しいビーチが広がる吉貝嶼、歴史ある街並みが残る馬公市など、見どころたくさんです。澎湖諸島は下関条約で日本に割譲された地域です。
金門県(Jīnmén)
金門県は、台湾海峡に浮かぶ島々で構成された県です。金門島は中華人民共和国のアモイ市とほんの少ししか離れていません。1949年の国共内戦後、金門は国民党政府が統治する台湾との間で、中国との最前線となりました。台湾と中華人民共和国との間で戦争が起きないといいですね。
連江県(Liánjiāng)
台湾の北東部に位置する連江県、通称「馬祖」とも呼ばれています。連江県の歴史は、国共内戦に深く結びついています。国民党軍が大陸から撤退する際に、この島々を拠点としたことから、軍事施設が多く残されています。かつての緊張感が漂う地下坑道や砲台は、今や歴史の証として観光客が訪れます。
まとめ
台湾は魅力的な地域がたくさんありますね。今度は台北だけでなく地方にも行ってみたいです!このブログでは世界の国や都市を中学生が紹介するのでぜひ他の記事も見てみてください!
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