ソビエト連邦構成国の国旗クイズと各国解説

カザフ・ソビエト社会主義共和国

→カザフ・ソビエト社会主義共和国（カザフSSR）は、現在のカザフスタンにあるソ連構成国です。カザフスタンはソ連の計画経済の下、綿花栽培や鉱業が盛んに行われました。スターリン時代の強制移住政策により、カザフ人だけでなく、ロシア人やドイツ人など多くの民族が強制的に移住させられました。

ウズベク・ソビエト社会主義共和国

→ウズベク・ソビエト社会主義共和国（ウズベクSSR）は現在のウズベキスタンにあったソ連構成国です。ソ連政府による計画経済の下、綿花生産が優先され、大規模な灌漑事業が行われました。しかし、この政策は、アラル海の縮小や土壌の塩害などの深刻な環境問題を引き起こすことになりました。

アゼルバイジャンソビエト社会主義共和国

→アゼルバイジャン・ソビエト社会主義共和国は現在のコーカサス地方アゼルバイジャンにあった構成国です。首都のバクー付近にあった油田は世界最大級の油田となり、ナチスドイツも第二次世界大戦中バクーの油田を狙いました。

モルダヴィア・ソビエト社会主義共和国

→モルダヴィア・ソビエト社会主義共和国は現在のモルドバに位置していたソ連構成国です。モルドバは、歴史的にルーマニアとのつながりが深く、第一次世界大戦後にはルーマニア王国の一部となりました。しかし、第二次世界大戦中にソ連によって占領され、1940年にモルドバSSRとしてソ連に編入されました。

ラトビア・ソビエト社会主義共和国

→ラトビアソビエト社会主義共和国はバルト三国の真ん中の国ラトビアにあったソ連構成国の一つです。第一次世界大戦後、ラトビアは独立を果たしますが、1940年にソ連によって占領され、ラトビアSSRとしてソ連に編入されました。世界大戦中はドイツが占領しましたがソ連の反撃により再びソ連構成国になりました。

グルジア・ソビエト社会主義共和国

→グルジアソビエト社会主義共和国はコーカサス地方のグルジア（ジョージア）にあったソ連構成国です。グルジアはソ連の題に大最高指導者であるヨシフ・スターリンの生まれた国です。

ロシア・ソビエト社会主義共和国

→ロシア・ソビエト社会主義共和国は現在のロシア連邦にあったソ連最大の構成国です。ロシア・SSRソビエト連邦の中心的な役割を担い、政治、経済、文化の中心地として機能していました。ソビエト連邦の工業化政策により、ロシアは急速な工業化と都市化を果たし、モスクワやレニングラードなどの都市がロシア帝国時代と比較し発展しました。

キルギス・ソビエト社会主義共和国

→キルギス・ソビエト社会主義共和国（キルギスSSR）は、ソビエト連邦を構成していた一つの中央アジアの共和国です。キルギスは19世紀後半にロシア帝国に併合され、その後ソビエト連邦の一部となりました。1991年のソ連崩壊に伴いキルギスは独立しました。

アルメニア・ソビエト社会主義共和国

→アルメニア・ソビエト社会主義共和国はコーカサス地方のアルメニアにあったソ連構成国です。アルメニアは実は世界で最初にキリスト教を国境にした国なんです。

エストニア・ソビエト社会主義共和国

→エストニア・ソビエト社会主義共和国はバルト三国の一番北にあるエストニアにあったソ連構成国です。先程のラトビアSSRと同様、WW!語に独立しソ連に併合された後ドイツ占領下となり再びソ連の領土となりました。

トルクメン・ソビエト社会主義共和国

→トルクメン・ソビエト社会主義共和国は現在のトルクメニスタンにあったソ連構成国です。トルクメンSSRは、ソ連にとって重要な天然ガスの供給源でした。ソ連政府は、トルクメにスタンのガス田開発に巨額の投資を行い、ソ連全体のエネルギー供給に大きく貢献しました。またトルクメニスタンへの灌漑も行われアラル海が消滅の危機に瀕しています。

リトアニア・ソビエト社会主義共和国

→リトアニア・ソビエト社会主義共和国（リトアニアSSR）は、バルト三国の南の国リトアニアにあったソ連構成国です。1940年、ソ連によって占領され、ドイツに占領され再びソ連に併合されました。

白ロシア・ソビエト社会主義共和国

→白ロシア・ソビエト社会主義共和国は現在のベラルーシにあったソ連構成国です。白ロシアは、1922年のソビエト連邦成立当初からその一員となり、ソ連の計画経済体制のもと、首都ミンスクを中心に工業化が進められました。第二次世界大戦のソ連で行われた虐殺の映画炎628の舞台ですね。個人的にこの国旗が一番好きです。

タジク・ソビエト社会主義共和国

タジク・ソビエト社会主義共和国は中央アジアのタジキスタンにあったソ連構成国です。タジキスタンは平均標高が世界一高い国であり、また中央アジアで最も貧しい国でもあります。景色は最高の国です。

ウクライナ・ソビエト社会主義共和国

→ウクライナ・ソビエト社会主義共和国（以下、ウクライナSSR）は現在のウクライナにあったソ連構成国の一つです。1922年のソビエト連邦成立時からその一員となり、1991年のソ連崩壊まで存在していました。ウクライナはロシアSSRに続いて二番目に人口、経済の大きな共和国でした。ウクライナではヨシフスターリンの五か年計画の元、肥沃な土壌で作られた小麦の飢餓輸出が行われホロドモールと呼ばれる大飢饉が発生しました。この飢饉によって数百万人が命を落としたといわれています。